一般社団法人 ほっと岡山 / 菅野 久美子さん



    避難移住者の気持ちに寄り添った支援を継続するために。


    震災後、岡山県では、避難移住者を受け入れる支援団体が複数立ち上がりました。2014年より、ネットワーク組織として「うけいれネットワークほっと岡山」がワンストップの相談窓口を開設。その2年後に、事業を継承し安定した避難者支援を継続するために法人化する運びとなりました。現在も当事者の気持ちに寄り添った支援を続けています。

     現在、岡山県に避難していて、各自治体に避難登録している世帯には、岡山県が必要な情報をまとめて郵送しています。ところが、就職や子どもの就学などの理由で避難移住者は移転が多く、煩雑な手続きの中で避難登録から外れ、情報が受け取れなくなっている場合があります。住民票は避難登録と連動していないため、引越しをされた方には再登録の必要性をお伝えしていますが、お困りの場合は「一般社団法人ほっと岡山」にご相談ください。

     「一般社団法人ほっと岡山」は昨年度、情報提供等の支援を確実に継続するため、「311支援カード」を作成しました。全国避難者情報システムや各メーリングリストとは異なる独自のシステムで、登録していただくと「岡山県からの情報提供が終了後も直接お便りなどが届く」「災害時の安否確認」「希望されている方に向けた訪問相談や同行支援」等の支援が受けられます。

     さらに近年、他団体との共催で「ふるさと交流会」を福島県内で開いています。2019年度は7月後半(夏休み期間)、8月中旬(お盆頃)、9月後半(彼岸頃)、12月(年末)、1月(年始)、3月初旬の年6回、福島市やいわき市、郡山市、南相馬市と複数地域で計17回開催しています。こちらのふるさと交流会へ参加する際の旅費支援をしています。福島県との繋がりを保ち、就職・就学の機会を失わないためにも継続が望まれている制度です。

     私たちはこの他、勉強会や啓発活動、調査・研究・政策提言なども行っています。これらの情報を県内の避難移住者にお伝えするため、「一般社団法人ほっと岡山」は毎年6月、年間活動の説明会を兼ねた交流会を開催。また、年数回開く交流会には、岡山県で避難者支援を担当する危機管理課、福島県や復興庁の避難者支援担当課も参加し、当事者の声を直接行政に届ける場を設けています。

     ほっと岡山は、災害により、暮らしの変化を余儀なくされた一人ひとりの「声なき声」を尊重し、3.11の経験を「これから」にいかしていくことを目指し、これからも取り組み続けていきます。




    「一般社団法人ほっと岡山」には、私も含め、被災し、各地を転々と避難した当事者が数名おり、当事者に寄り添った相談・支援を行っています。


    一般社団法人ほっと岡山

    事務局長

    菅野 久美子

    福島県伊達市生まれ。2011年3月の東日本大震災の直後、友人を頼って東京都内に避難。同年内に神奈川県、東京都と移転を繰り返し、2013年春、子どもと共に岡山県玉野市に移住。2017年より(一社)ほっと岡山の事務局。


    一般社団法人ほっと岡山

    東日本大震災により岡山県へ避難、移住された方に向けて、包摂的な避難者支援に取り組む。2016年、ネットワーク組織から事業を継承するかたちで法人化。相談窓口、交流会のほか、情報発信や、災害・防災等の啓発事業、調査・研究・政策提言等の事業を展開。

    岡山市北区東古松1-14-24コーポ錦1階

    ☎ 070-5670-5676

    mail/0ffice.hotokayama@gmail.com

    [相談窓口]

    freedial. 0120-566-311(火・木・金10:00〜16:00)

    mail:hotokayama@gmail.com

    http://hot-okayama.net